受験資格と合格率のガイドのTOPに戻る


認定心理士 受験資格と合格率

認定心理士

日本心理学会認定心理士とは、心理学の専門家として仕事をするために必要な最小限の標準的基礎学力と技能を修得している, と日本心理学会が認定した人のことです。

日本心理学会は1927年に創立され、全国規模の心理学の総合学会では最も歴史のある学会です。 2011年には公益社団法人となりました。これは、規制改革のなかで多くの社団法人が一般社団法人 に移行していくなかで、その活動の公益性が評価されたものです。 認定心理士資格制度は、既に20年を超える実績があります。

他の学会が認定する心理士・カウンセラー関連資格の受験資格が、大学院修士・専攻科・研究科等を修了していることを要件にしているもの、学会の正会員であることを求めるもの、実務経験を求めるもの等が大半であることを考えると、それ以外の学歴のひとや実務経験のないひとにも門戸を広げている認定心理士は、心理士を目指すひとのファーストステップとして希少価値があります。
心理学の専門家として最小限の知識・技術の習得を証明するものですが、高度な知識・技術を 有する認定心理士はたくさんいます。

そして、心理士資格の国家資格化の動きが強力に推し進められていますが、国家資格化が 実現した場合、国家試験の受験資格の一部に当該認定心理士が加わる可能性もあると推測しています。
 当サイト 心理職 国家資格化と受験資格を参照してください。

受験資格(認定要件)

試験はなく一定の要件のもとに認定されますので、受験資格とはいいません。

認定心理士は、「心理学関係科目修得単位表」に記載された内容を中心とする書類審査によって 認定の可否を決定します。
心理学部を卒業していなくても、認定される可能性があります。
認定委員会は原則的には年およそ6 回開催。

書類審査を満たす要件は次の通りです。

心理学関係科目修得単位表の「基礎科目」「選択科目」に割り付けられている「科目名」 (開講された講義・演習などの正式題目),担当者氏名・職名,単位数,学年,期間,および, その科目の内容がその認定領域に対して妥当なものか,「領域」ごとに規定されている必要単位数 を満たしているか,単位数が基礎科目・選択科目の各「小計」および「総計」でそれぞれ規定の 単位数を満たしているかが審査されます。

認定要件

日本心理士学会に在籍しているひとの優遇措置
申請時現在まで日本心理学会に5年以上連続して正会員として在籍し,本務校において 心理学関連科目を担当する四年制大学,短期大学,高等専門学校,専門学校等の教員は, 本務校の担当科目のシラバスのコピー資料等を含む所定の手続によって資格認定を受けることが できます。

学歴と修得単位に基づく資格認定
次の(1)〜(4)の要件を満たしているひとが資格審査を受けることにより認定されます。

(1)16 歳以降通算2 年以上日本に滞在した経験を有していること。

(2)四年制大学を卒業して学士の単位を取得しているか,あるいは, 大学院修士課程または博士課程前期課程を修了して修士の学位を取得していること。

大学における卒業学科をとくに指定していません
認定資格細則が認める心理学の教育を受け,かつ,同細則が指定している所定の単位を取得して いれば,心理学の関連領域を専攻した者でも認定の対象にしています。

大学評価・学位授与機構等の評価を受けた外国の大学や大学院を卒業したひとも対象に 含まれます。

また、卒業見込証明書を用意できるひとは、卒業前に「仮認定」を受けて条件付きの「仮認定証」を受領 できる「仮認定制度」があります。

(3)修得科目

基礎科目  下記の a,b,c 領域について,a,b は各4 単位,c は3 単位以上を含む基礎科目合計12 単位以上であること

12 単位以上というのは,「基本主題(必修的知識・技術)」の単位数+「副次主題」の 単位数です。ただし、各領域において、少なくとも2 単位は「基本主題」に属する単位で なければなりません。
科目名の学際化に対応して審査されますので、不明な場合は学会に問い合わせるか審査を受けて確認する必要があります。

a領域】心理学概論

基本主題:心理学概論,教育心理学概論,基礎心理学,一般心理学,心理学中心の行動 科学概論・行動科学など。

副次主題: 心理学史,社会心理学概論,学習心理学概論,人格心理学概論,発達心 理学概論,臨床心理学概論など

  【b領域】心理学研究法

基本主題:心理学研究法,教育心理学研究法,心理学実験法,実験計画法,心理測定法, 心理検査法(人格診断法を含む),心理統計学,計量心理学,情報処理演習(た だし,心理学実験・調査データ処理に関する講義・実習)など。

副次主題: 心理統計学でない一般統計学,心理学実験を目的とした情報処理技法, 教育評価法など。

c領域】心理学実験・実習

基本主題:心理学基礎実験,心理学実験,心理学実験実習,心理学実験演習,行動科学 基礎実験,人間行動学実験実習,教育心理学実験実習,社会心理学実験実習,など。

副次主題:
心理検査法実習,臨床心理学実習,心理学実験を対象としたコンピュー タ実習など。

選択科目  下記 5 領域中 3 領域で各4 単位以上を含み,合計16 単位以上であ ること。
ただし、各領域において、少なくとも2 単位は「基本主題」に属する単位でなければなりません。

d領域】知覚心理学・学習心理学

基本主題:知覚心理学,感覚心理学,認知心理学,学習心理学,思考心理学,情報処理 心理学,数理心理学,言語心理学,感情心理学,行動分析学,認知科学(心理学的立場による。

副次主題:色彩心理学,人間工学など。)

e領域】生理心理学・比較心理学

基本主題:生理心理学,比較心理学,動物心理学,比較行動学,精神生理学,神経心理 学など。

副次主題: 神経生理学,行動薬理学,動物生態学,行動生理学など。

f領域】教育心理学・発達心理学

基本主題:教育心理学,発達心理学,児童心理学,青年心理学,生涯発達心理学,教育 評価,教育測定,教科学習心理学,教授心理学,学校心理学,発達臨床心理学,心理学的立場 によるこども学や進化心理学など。

副次主題:教育心理学,発達心理学,児童心理学,青年心理学,生涯発達心理学,教育 評価,教育測定,教科学習心理学,教授心理学,学校心理学,発達臨床心理学,心理学的立場に よるこども学や進化心理学など。

g領域】臨床心理学・人格心理学

基本主題:臨床心理学,人格心理学,性格心理学,健康心理学,福祉心理学,異常心理学, 精神分析学,自我心理学,心理療法,行動療法,カウンセリング,面接技法,児童臨床心理学, 障害者心理学,行動障害論,適応障害論,適応の心理,臨床心理学実習,心理検査実習, 犯罪心理学,非行心理学,矯正心理学,教育相談など。

副次主題:精神医学,行動医学,心身医学,精神保健学など。

h領域】社会心理学・産業心理学

基本主題:社会心理学,実験社会心理学,集団心理学,グループ ・ダイナミックス,心 理学的人間関係論,対人関係論,対人行動論,対人認知論,コミュニケーシンの心理学, マスメディアの心理学,家族心理学,コミュニティ心理学,環境心理学,産業心理学, 組織心理学,労働心理学,消費者の心理,職業心理学,文化心理学,広告心理学,交通心理学, ビジネス心理学,化粧心理学,被服心理学,社会心理学調査実習など。

副次主題:社会学的な社会心理学,心理学的な労働科学など。

その他の科目 (,鉢△旅膩彙碓命瑤36 単位以上の場合は必ずしも必要で はありません)

i領域】心理学関連科目,卒業論文・卒業研究

「卒業論文」・「卒業研究」は心理学関連科目を担当する教員の指導による心理学に関連 したテーマであること。認定に必要な単位としては最大4 単位までが認められています。
その他,スポーツ心理学,音楽心理学,造形心理学などの心理学関連科目をこの「領域」の 単位として認められています。

ぁ〜軛碓 総計36 単位以上

その教育機関で卒業論文・卒業研究自体に正規に単位を割り当てている場合に限り,その単位を 「その他」の科目の単位として「総計」に加えることができます。

(4) 費用支払:審査料および認定料の払込が完了していること
   /該採繊10,000 円
  ◆’定料 30,000 円
   「認定料」は事務局から認定心理士の認定通知を受けた時点で申請者が払い込むものです。

合格率(日本心理士学会資料から抜粋)
年度 総審査数 合格者数 合格率 累計取得者数
20083,882 3,63293.5%26,603
20093,6923,38291.6%30,004
20103,482 3,06988.1%33,183
20113,557 3,07486.4%36,321

2012年度分  10月時点では最終合格者数が確定していません。
実施回数 審査数(初回) 合格者数 不合者数 判断保留
第130回365件321件2件42件
第131回617件526件26件65件
第132回592件558件7件27件
第133回701件625件16件60件
第134回527件485件11件31件


関連コンテンツ

臨床心理士 受験資格と合格率

臨床心理士資格試験において一次・二次両試験に同一年度合格して協会に登録することにより、臨床心理士の称号を手にすることができます。 ■受験資格 次の条件を満たすことにより受験資格を得るこ・・・

メンタルケア心理士・心理専門士 受験資格と合格率

メンタルケア心理士およびメンタル心理専門士は平成24年4月に完全に学会認定資格に移行しました。 該当する学会は、日本学術会議の協力学術研究団体の称号を得たメンタルケア学術学会です。日本学術会・・・

産業カウンセラー 受験資格と合格率

カウンセラー関連資格に国家資格はありませんが、日本産業カウンセラー協会が実施する産業カウンセラー資格は以前は旧労働省が技能審査として認定する公的な資格でした。規制緩和方針のもとに民間資格に移行・・・

心理学検定 受験資格と合格率

日心連(日本心理学諸学会連合)は平成11年に結成され45の学会が加盟している学術団体です。 当初から心理関係の資格制度の在り方を主要テーマの一つとして検討を重ねてきました。 日本心理学会の・・・

心理職 国家資格化と受験資格

心理職の国家資格化が話題にのぼるようになってから70年弱、国家資格化の本格的な論議に入ってから20年余りの歳月が流れて尚、今もその実現に至っていない紆余屈折の道を歩んでいる状況が心理職国家資格・・・